うつ症状と鍼灸治療

東洋医学の世界では体がしっかりすると精神的にも安定してくると考えます。体を治せば心も治るということです。

うつ症状には、気分の落ち込みや気力の減退、睡眠障害などの症状があります。

また精神症状なくても、身体症状が出るものもあります。腹痛や下痢、肩こりや腰痛など、また頭痛や耳鳴り、めまい、倦怠感など、いずれも自律神経の調子と密接な症状です。これらの不快な症状を不定愁訴ともいいまして、症状が次々に変わったり、症状の部位が変わったりします。

東洋医学では、不快な症状には臓腑(東洋医学の内臓)の変動から起こるとして治療方針をたてます。つまりは体の調子が整っていないために、不定愁訴が起こる、又は精神状態が落ちつかないと考えていくのです。

当院では、鍼と灸にてからだをめぐる気血の流れを改善して、臓腑の変動(内臓の働きがよわっていたり、反対に過剰に働きすぎる状態)を整えて、身体を整えていきます。

そのために説明をしながら治療を行い、治療の終了時にも今後の予後についてお話をさせてもらっております。

まずは体を良くすること、そうすれば不定愁訴をはじめ精神(心)もしっかりと落ち着いてきます。    ※『心身症と鍼灸治療』もご参考ください。