じんましん 西宮市 30代 女性

【主訴】蕁麻疹(じんましん)による全身の痒み

来院する4日前から全身に湿疹が発症する。食べたものなど原因となるものは特にない。朝起きた時に発症しており、すぐに全身に症状が広がった。

愁訴としては、発症後から食欲が落ちている。

皮膚を触診すると湿疹部分は発赤と熱感があり、腹部や背中にもあるが手足に症状が集中している。

【治療1回目:8月20日】

肝虚証として治療。右曲泉穴と右陰谷穴に補法。左豊隆穴と右光明穴に補中の瀉法。

足裏の裏内庭にお灸、肩髃穴に知熱灸、三焦兪、志室の反応に鍼(針)を施す。肩背部、下腿に散鍼。

【治療2回目:8月23日】

前回の治療の次の日に、全身の湿疹が引き痒みがなくなる。発赤や熱感が引いており、症状の消失を確認。

肝虚証として右曲泉穴・右陰谷穴・右豊隆穴に鍼をする。背部には全体的に散鍼をして、三陰交と曲池穴に自宅でお灸をしてもらうようにして治療を終了する。

【治療家からのメッセージ】

解毒作用の強いツボと身体の乱れを整えるように、肝と腎をポイントに治療をする。急性症状であったため、鍼灸をきっかけに身体の修復力が整うことで早く結果が出た症例です。

食物アレルギーによる蕁麻疹、非アレルギーのもの問わず鍼灸で著効を得ることがよくあります。湿疹、発赤、痒みの症状でお困りの方はご相談ください。