アレルギー疾患を改善させるために
季節柄か、アレルギー疾患の患者さんを多く治療させて頂いております。
今日は少し、アレルギー疾患を東洋医学の知識とまじえて説明させていただきます。
東洋(漢方)医学では、気血(きけつ)の状態や内臓の働きから、病理や原因をさぐっていきます。
気血というものが全身をめぐり、皮膚や内臓、筋肉などを栄養しているため、機能を維持することができると考えています。
また東洋医学では、内臓の働きを重要に診ております。
例えば‥
肝臓は血液を貯蔵する働きがあり、目や筋肉などの機能と関わりが深い。
腎臓は人の発育や成長を促がし、骨を丈夫に保ったり、また生殖機能と関わりが深いなど。
現在の医学的な内臓観と少し異なるところがあります。これは東洋医学が人の自然治癒力を促がすことを目的とした医学であるためです。
気血が巡り、内臓もしっかり働いていると、からだの機能や体力がある状態を保てます。
しかし、上記のことが何かの要因で低下してくると、からだは自身の状態を守るために、過敏に反応しやすくなります。
これがアレルギーの発症と大きく関係しています。
特にからだが不調があるわけでもなく病気でもないけれども、健康でもない状態の方が現在は多いのではないでしょうか。
アトピーやぜんそくや鼻炎(花粉症)といったアレルギー疾患にも、しっかりとからだの内から治療を行っていくと必ず改善してきます。