頭痛 宝塚市 女性 30代

【主訴】数日前から目の奥からこめかみにかけての強い痛みを訴え来院。

慢性的に肩こりがひどく、偏頭痛が出やすい。

いったん頭痛が出ると数日身体の不調が続く。

【愁訴】冷え症、眼精疲労、他は省略

 【治療1回目:7月8日】

右肝虚証として治療方針を決める。

右行間、右然谷、左陽池と3つのツボへ鍼を行う。

背部に8か所ごく浅く鍼を刺入し10分ほど置く。

左仙腸関節に温灸(※骨盤のゆがみを矯正する目的)

【治療2回目:7月10日】

前回の治療後は頭痛は少し残っていたが、数時間後には痛みがなく改善する。

2回目に来られた時は少し痛みを感じる程。

右太衝、右太谿、左豊隆、左陽池のツボへ鍼をする。

膈兪、肝兪、腎兪に接触程度の鍼、背部に8か所ごく浅く鍼を刺入し10分ほど置いて終了。

術後は頭痛が無くなったことを確認し治療を終える。

 【治療考察】

この患者様のケースでは、慢性的な血の不足(※東洋医学では血虚といいます)が頭痛に起因したと考えられます。

肝(東洋医学の肝臓)は血液を貯蔵する働きをする臓器です。この肝の働きが弱ったために血が身体に貯蔵されにくい、血が消耗しやすい状態にある診断しました。

本来、筋肉や目は血液で栄養されて機能しているのですが、血液の不足によりそれらの機能が保てなくなってきたのです。それを察知した身体が警告として、頭痛や肩こりといった体調不良のサインを出していたということです。

肝臓の働きを促がすツボ、造血作用のあるツボへの施術で改善がみられました。

根本原因への治療を定期的に行っていくと、慢性的に起こっていた頭痛の再発もなくなっていきます。

 頭痛といえど、その原因は患者様一人ひとり原因が違うため、治療のアプローチは多岐にわたります。

頭痛でお困り方は、当院までお気軽にご相談下さい。