食欲不振・眠りが浅い 西宮市 男児

西宮市在住 3才 男の子

【主訴】

数週間前から、夜中に何度も目覚めまた寝付くまでに時間がかかる、昼寝をしない状態が続き来院される。

疲労の様子が伺え、食欲もかなり落ちているとのこと。

【愁訴】

特になし

【治療1回目:7月22日】

頭から首肩や背中、手足にさするようにおよそ5分ほどの小児はり治療を行う。

【治療2回目:7月24日】

治療の晩と次の日の夜中は、目覚める回数が減ってきた。昼寝はまだしない。

前回同様に、小児はりの治療を少し加減して行う。またお腹回りに、胃腸の働きを促がすためにも施術をする。

【治療3回目:7月25日】

夜は起きなくなる。少なかった食事の量が、だんだん増えてくる。

前回とほぼ同様に小児はりを行う。体調が良くなってきたので数日空ける。

【治療4回目:8月1日】

昼寝をするようになってきたと報告。夜もしっかり眠れ、食欲も良好になる。

首肩背中を中心に軽微に小児はりを行い治療を終える。

【治療家からひとこと】

発育が著しい子どもさんはよく動き、また見るものすべてに興味をもちたくさんの知識を吸収します。

そのうえで、少し興奮気味になる事が多くなります。

この時、小児のからだには内熱(ないねつ)という現象が起きやすくなります。東洋医学において、からだに熱がこもる状態をさします。

子どもさんは暑がりな子が多いですよね。

からだにこもった熱が発散できればいいのですが、その発散が上手く出来ないと睡眠や食欲や機嫌に影響をおよぼしていまします。

この症例の子どもさんをはじめ夏前から来られた子どもさんの多くは、上記とほとんど同じ状態でした。

特に熱がこもりやすい、からだの上半身や頭へは適度に熱の発散を促がす鍼を行い、背中や手足には気(陽気)が巡るような施術を行います。

陽気(ようき)が皮膚の表面に適度に巡るようになれば、寒い時は体温を維持できますし、暑い時はからだの熱を適度に発散して体温をうまく調節できるようになります。

夜泣き・かんむし治療・小児はりについて、当院に一度ご相談下さい。