更年期障害

<概要>

閉経前後の時期に現れる不定愁訴をいいます。

症状として、ほてり、のぼせ、発汗、冷え性、頭痛、めまい、耳鳴り、不眠、しびれ、知覚鈍磨、肩こり、ゆううつ、腰痛、頻尿、疲労感、食欲不振、不安感などがあげられます。

多くは自律神経の不調と関係した、自覚症状としてあらわれます。

ホルモンバランスが大きく変化するこの時期は、女性ならではの悩みも重なりやすいため、こころとからだの不調和が起こりやすい傾向にあります。

<治療について>

からだの中の寒熱が偏って存在していることがあります。

例えば、冷えのぼせの状態(足が冷え頭がのぼせる)では足が温かくなるよう、からだの上部に偏った熱を下部におろしてあげる必要があるのです。

お灸で腰部や骨盤まわりの血の循環を改善することは、足の冷え対策にも有効です。

また女性として生活する上での社会的なストレスも存在します。

ストレスによるからだの過度な緊張に、鍼灸治療での対応法は多くあります。

ホルモンバランスが大きく変化するこの時期をうまく乗り越えれば、それまで生理に関連したお悩みを持たれていた方は、以前より体調が安定し元気に過ごすことができます。