小児ぜんそく
<概要>
喘息は、空気の通り道である気管支が収縮し、発作性の呼吸困難を繰り返す疾患です。
小児喘息でも同様の発作や喘鳴(呼吸の際にゼーゼー、ヒューヒューと聞こえる苦しそうな息使い)を繰り返します。小児喘息の発症は3歳までに約70%、6歳までが約90%とされます。小児喘息の発作や咳は、季節の変り目や梅雨時に多いようで、気候の変動が大きい時期に発症しやすくなります。夜間や明け方、また運動した後や風邪を引いた際にもこの症状が現れやすいです。
乳幼児は、喘息発作を起こしても喘鳴がはっきりしないこともあります。症状を伝えることができず、泣いたり、ぐずったりと不機嫌になることで喘息発作を訴えるため、これを読み取って病院へ速やかに連れていくことが大切です。
<治療について>
小児喘息の半数以上は、思春期までに改善する傾向にあります。しかし喘息発作を放置すれば、呼吸困難がひどくなる恐れもあります。成長に悪影響を与えることもあります。適切な治療を行い、発作の出ないように一緒にケアをしていきましょう。
こども・小児の喘息治療には小児鍼(ささない鍼)を使い、およそ5~10分ほどと手早く行っていきます。はじめは恐がっていても、痛くないので慣れてくると素直に受けてくれるようになります。
初診から症状に合わせて治療を変えていくので、数回つめて来ていただき、少し落ち着く様子が見られたら間隔をあけての治療がおススメです。