扁桃炎
<概要>
扁桃炎は細菌またはウイルスが原因です。インフルエンザ・溶血連鎖球菌・黄色ブドウ球菌などの常在菌で、風邪・疲労・のどの乾燥が引き金になって増殖することにより、扁桃腺に炎症が起きてしまうのです。痛みがある場合は、風呂、飲酒、喫煙は避けてください。
■急性扁桃炎は、風邪をきっかけとして起こり、およそのケースで高熱を伴います。急性扁桃炎の好発年齢は小児や10代後半から30代となり、高齢者では扁桃腺が萎縮するのでほとんどありません。症状がひどくなると呼吸困難や窒息を起こすことがあり要注意です。のどの閉塞感が強いときには早いタイミングで耳鼻咽喉科を受診することが第一です。
■慢性扁桃炎は、急性扁桃炎のような高熱はなく、持続的なのどの痛み、乾燥感、あごの奥の重い感じ、微熱などの症状があります。慢性単純性扁桃炎は成人に発症し、小児にはほとんどみられません。原因の多くは急性扁桃炎の後遺症によります。
<治療について>
急性・慢性扁桃炎ともに原因は、体調不良があげられます。からだの治癒力を高めるように臓腑(東洋医学の臓器)の状態を診察し、歪みを整えることが主です。
扁桃腺の部分に充血が起こり腫れるということは、からだの上半身に熱が偏っていると診ます。その熱を下へ降ろす(清熱作用)働きをするツボへ鍼で施術します。特に慢性扁桃炎または習慣性扁桃炎は、鍼治療でより早い回復が望めます。