「不育症」と鍼灸治療

なんらかの原因があって未だ妊娠にいたらないものが、通常では不妊症とされます。

しかし妊娠は成立するものの流産や早産をくり返し、出産にいたらない「不育症」という症状を抱える人もいます。

流産自体は決してめずらしくはなく、妊娠経験者の12~20%の方が流産を経験しているともいわれます。

流産の原因の約80%は受精卵の染色体異常、つまり自然淘汰と考えられ、母体側の努力では避けられないものと考えられています。

女性の年齢が上がるとともに、流産する確率が高くなるのもたしかです。

まずは、不妊専門のクリニックを受診し、正しい検査と治療を受けることが大切です。

不育症も他の不妊症と同じく、原因特定が困難なケースも多くあります。

検査による所見・数値で診断できるもの以外では、内分泌系の問題、血行不良、慢性的な冷え症、ストレスなど精神的な負担も大きな要因になることが分かっています。

上記の要因を改善することに、東洋医学的な立場から体質をみて鍼灸の施術を行っています。

どんな療法でも自然治癒力を高めるという目的は一緒です。

しかし、当院での鍼(ハリ)は脈の状態を変化させることにより、全身の状態を高め、病の根本を治すことが他院と大きく違う点です。

そのため肩や腰などの凝りにではなく、様々な効能のあるツボへ鍼を行います。

ツボという小さな的へ刺激ができる鍼を施術することで、血行改善、水のめぐりや新陳代謝を促し、全体的なバランスを整えていきます。

お灸はヨモギの薬効成分で温め、深層の血流を改善して、冷えを改善します。足の冷えを緩和させたり、生理痛など、女性特有のお悩みを改善したりする場合など、様々な目的でお灸を用います。

身体の健康状態を高めて、内部からあたためることで子宮環境を向上させれば出産は十分可能となります。

鍼灸治療で、赤ちゃんが育ちやすい健康な子宮環境づくりをサポートいいたします。お気軽にどうぞご相談下さい。