アトピー性皮膚炎 宝塚市 6才 女児
【主訴】アトピー性皮膚炎による痒み
2年前から、アトピーが発症する。手足の関節や背中、腹部の痒みが強く掻いてしまうので、皮膚の炎症が改善しない。
ステロイド外用薬を使用するも、夜は痒みですぐに目がさめてしまう。
【愁訴】
ぜんそく。他の愁訴は省略
【治療:1回目:3月20日】
右腎虚証として治療方針を立てる。
右復溜、右尺沢、左光明の各ツボへ鍉鍼(子ども用の刺さないハリ)を行い、全身に小児ハリ。身柱のツボに温灸を行う。
【治療2回目:3月23日】
前回より眠れるようになるが、時々痒みでめを覚ます。皮膚の状態は大きく変化はない。
左復溜、左経渠、左豊隆、右光明のツボに鍉鍼。前回とほぼ同様の治療をする。
【治療4回目:3月25日】
よく眠り、夜中に目を冷ますことがあまりない。それにともない皮膚の炎症も少しずつ改善されてきたことにお母さんも期待をもたれる。
右陰谷、右尺沢、左光明、右豊隆に鍉鍼を施術。肩髃のツボに温灸をする。
【治療5回目:4月7日】
皮膚の痒みで夜に再び目が覚めやすくなる。少し掻き傷が増え、皮膚の状態が不安定なことを示す。
左復溜、右足三里、左光明のツボへ施術。百会に瀉法でザン鍼(刺さないハリ)、身柱に温灸を行う。
【治療6回目:4月15日】
手足や腹部の皮膚のツヤが良くなり、皮膚炎が大きく改善する。夜も起きることがなくなり、少し掻くことはあるものの痒みは軽減されている様子。
前回とほぼ同様の治療を行う。
【治療7回目:4月22日】
皮膚にツヤがあり良い調子を保てている。夜起きることはなくなり、描き傷も目立たなくなる。これから汗をかきシーズンに入るということもあり良好な状態が保てるように、週に1回継続的に治療に来られています。