アレルギ―疾患と鍼灸

東洋医学や漢方医学では、からだのどこに熱や冷えが停滞しているかを診ます。

これはアレルギーという病名から入らず、からだに起きているアレルギー症状、皮膚や粘膜の炎症を現象としてとらえます。そしてその現象がどこからきているのか、どこの臓腑(東洋医学の臓器)の調子が衰えているのか又は活発に働ているのか、その原因を診断できれば次は治療方針が立ちます。

体質や生活環境は人により様々な違いがあるため、同じと思える症状でも原因は多岐にわたります。 皮膚を強化するには「肺」。 目や鼻や咽喉の粘膜の不調には「脾」。 瘀血(おけつ)といわれる血の停滞には「肝」。 からだの上半身に熱が留まって、下半身は冷えの症状を現わしていたら、熱を下に降ろす治療する。このようにその方の個に焦点をあてて治療を行っていくことが症状の軽快には必要です。

アレルギー疾患はからだの表面部に出ている症状に着目されがちですが、からだの内部環境が原因となります。これらのトラブルを改善することで症状は改善していきます。