全般性不安障害
<概要>
不安や心配がコントロールできないほど過剰に感じる。この様な症状が持続するものが全般性不安障害です。
精神症状としては、そわそわ感、落ち着かない、刺激に対して過敏になる、とりこし苦労が増える、睡眠障害があります。些細なことにも常に過敏に反応してしまうため、物ごとに集中出来なかったり、根気がなくなったります。
身体症状としては、頭痛、しびれ感、筋肉の緊張、ふるえ、めまい感、悪寒、動悸、疲れやすさ、体のこわばり、のどのつかえ、吐気などがみられます。
症状と経過の特徴から診断されるもので、身体疾患の検査(尿、血液、心電図、X線など)では特別な異常はみられません。
<治療について>
東洋医学では、心身に起こる症状は、臓腑(東洋医学の内臓)の変動から起こるという診方をします。お身体の調子が整っていないために、痛みや不快感などの自覚症状が起こる、精神状態が落ちつかないと考えていくのです。
例えば‥
東洋医学では、腎臓が弱ると、物事に驚きやすくなる、恐れを感じやすくなるとされます。また腎臓が健康な状態を保てていると、感情の不安定な状態がおさまると考えます。(あくまで一例です)
上記のように臓腑(内臓)を整えることを、現代のパニック障害や不安障害への治療方針にも応用します。
鍼灸に用いるツボというのは、体中に数百とあります。それぞれ内臓の働きを強化するツボ、精神安定に効果がらうツボなど患者様お一人お一人の体質に適したツボがあります。体質にあわせて選穴(ツボを選ぶ)するということは治療において重要です。
体が良い状態に保たれていると、多少の症状に執着しないようになるなど、少しずつ効果が出てきます。