早朝のぜんそく発作 川西市 40代 男性

【主訴】ぜんそく発作による強い咳

数年前から季節の変わりめに、ぜんそくの症状がでる。初診で来院される、2週間前から今までにないほどの強いぜんそく発作が毎日早朝に起こる。咳が出だすと止まらなくなり、仕事に支障をきたすほど日中も断続的に咳がつづく。

【愁訴】アレルギー性鼻炎、他は省略。

 【治療1回目:4月22日】

左肝虚肺実証として治療方針を決める。

左曲泉、左陰谷、右魚際、左遍歴、右公光の各ツボへ鍼をする。

背部の接触ていどに散鍼を施した後、左右の腎兪に軽微に鍼をして治療を終える。

【治療2回目:4月26日】

前回の治療の次の朝は、咳の症状が出なく調子が良かった。2日後から咳が出だす。毎日ではなく1日おきに咳が出る。

治療方針は前回と同様。

左中封、左復溜、右孔最、左豊隆、右光明へ鍼を行う。

背部は接触ていどに鍼を行い、治喘(※ぜん息に効果の高いツボです)というツボへ刺絡をして終える。

【治療3回目:5月4日】

お仕事などの関係で、一週間以上あいたが前回以後、ぜんそくの発作が止まる。

左中封、左復溜、右光明、左遍歴へ刺鍼。

刺絡は行わず、他は前回とほぼ同様の治療を行う。

 

以後、時おり軽度の咳がある程度で、早朝のぜんそく発作は起こらなくなる。

現在も再発防止の目的で1~2週間に1回ご来院下さっております。