頭痛・偏頭痛
<概要>
長期にわたる頭痛に悩まれている方が多いです。
■筋緊張型頭痛…頭を締めつけられるような痛み。
■偏頭痛…ズキンズキンとした拍動性のある頭痛。頭の片側に起こることが多い。
■群発性頭痛…目の奥やこめかみをえぐられるような強い痛み。 20~40代男性に多く見られる。
慢性頭痛には上記の3つのタイプがあります。頭が痛くなったら、すぐに薬を飲む癖がついている方もおられます。薬を飲めば数十分後には頭痛がおさまるかもしれませんが、頭痛の根本であるからだの健康状態に目を向けていただきたいのです。
慢性頭痛のほとんどが生活習慣や姿勢不良、ストレスなどが原因で起こるものです。しかし、まれに命に関わる重大な病気が原因で起こる頭痛もあります。まず、ご自身の頭痛の原因を明らかにし、日常生活の中でからだと向き合うことが正しい治し方の第一歩です。
<治療について>
東洋医学では「気・血・水(き・けつ・すい)」という観点から痛み症状を考えていくことがあります。どれも人間のからだを循環していると、からだは健康な状態、もしくは健康な状態に近づいていると言えます。
気がうまく巡っていないと、血の流れも滞りやすくなる。水がからだの中を巡って、からだの外へ排出されないと気・血の循環にも支障が出る。というように気・血・水はお互いに関連しあってからだの中を巡っています。これらの巡りが悪い、滞っていると頭痛や肩凝りなどの諸症状が出てきます。放っておけば慢性的な症状になります。
臓腑(東洋医学の臓器)も気・血・水の循環と深く関わっています。当院ではお一人お一人のからだに合ったツボへ鍼灸を施すために、臓腑の変調をしっかりと診察していきます。
少ない刺激の鍼灸治療で、慢性頭痛などからだの不定愁訴を改善していくためにも、臓腑の調子をととのえるよう治療を進めていきます。からだの内から症状の根本改善を行うこと、これが東洋医学の考え方です。