未病治療は東洋医学の基本

当院では、健康管理で治療に来られる患者様の割合が増えてきています。

この健康を保つという同じ意味で、東洋医学には未病(みびょう)を治療する考えがあります。未病とは、病気と言うほどでもないが健康とも言えない身体の状態をいいます。

患者様自身も症状に気づかず、特に苦痛を感じません。しかし放っておくと健康から遠ざかっていく傾向にあります。

現代医学では、検査をして数値を決めて身体の健康状態を診断します。この数字より高い、あるいは低いのは疾病というように、健康か病気の2通りしか存在しない様に考えられることがあります。

その点、東洋医学では健康から生体(人の身体)が次第に衰えて病にかかる。病から次第に健康になっていく過程が想定されており、その時に応じた施術や治療を行うのです。

現在人間ドック等で60~70歳の方の検査をすると、どこも異常を示さない方は10%程度であり、本人の自覚がなくても何らかの疾患にかかっている結果が出ているということです。

こうした状況下、未病治療を基本と考えている東洋医学は、その使命の重要性は増してきております。