椎間板ヘルニアの改善にむけて
当院には、たくさんの(腰椎)椎間板ヘルニアの患者さんが来院されます。
患者さんがよく訴えられる症状を並べますと‥
○ 腰だけでなく、お尻や足にもしびれや痛みが出る。
○ 咳やくしゃみで腰や足にズキンと響くような痛みがある。
○ 長い時間座っていると腰や背中がつらく、映画館で映画を見られない。
○ 朝、足腰が痛くて、起き上がるのが一苦労。
○ ぎっくり腰がクセになり、常に怖々としか腰を曲げられない。
ヘルニアでなくても、腰痛でお悩みの方は覚えがあるかもしれません。
そもそも痛みやしびれなどの症状が現れるのは、椎間板からはみ出した髄核が脊髄の神経根に触れて刺激しているからです。
腰椎から出た脊髄神経は下半身方面に長く伸びているため、腰だけでなくお尻や足に症状が現れるのです。
ただし、ヘルニアの大きさと痛みの程度は必ずしも一致はせず、そのヘルニアが神経に触れているかどうかが問題となります。
そして、知っておいていただきたいのは、ヘルニアは「一度出たら出っぱなし」なのではなく、わりと「出たり引っこんだりする」性質をもっているという点です。
このため手術をしなくとも、ヘルニアの痛みを和らげ、完治させることが出来るのです。
鍼灸治療について言えば、患部への刺激はほとんどしません。また痛みのない鍼(ハリ)にて、身体のゆがみを正したり、骨盤(おもに仙腸関節)を柔軟にして背骨にかかる負担を軽減していく目的で治療をすすめていきます。(痛みがないため、当院では鍼灸治療が初めての方が多いです)
ヘルニアが「引っこみやすい環境」に身体を整えさえすれば、自然にヘルニアが引っこみ神経に触れなくなるということ。
ヘルニアの症状を解消できるかどうかは、いかに上記の環境を整えられるかにかかっていると言ってもいいのです。
ヘルニアの「引っこみやすさ」は、初期の軽い段階と、長年クセがついてしまった重い段階とでは治療をするのにも、相応の時間が違います。
長期間にわたってヘルニアが出ている状態を放っておいたりすると、重度の椎間板ヘルニアになり、整形外科へ行けば手術を勧められるケースが出てきます。
一刻も早く痛みを取らなければならないタイムリミットがある場合をのぞいて、当院では重度のものであっても手術は必要ないという考えです。
豊富な椎間板ヘルニアに関する臨床例をもとに、自信をもって患者さんへの治療を提供させていただいております。
くわしくはこちら ⇒ 『ぎっくり腰・腰椎ヘルニアの治療について』