橋本病

<概要>

自己免疫機能の変調が基にあり、過剰に生産された抗体が甲状腺の細胞を破壊(炎症)、そのため甲状腺の機能が低下し発症する疾患です。

自己免疫疾患に含まれる疾患です。自己免疫疾患は自分の体と 外から入ってくる敵(菌やウイルス)の区別がつかなくなることで起こります。

本来なら攻撃しないで守るべき自分の体をなぜか敵だと思い込んで攻撃するのです。

ではどうしてこの狂いが生じるのかというと‥

最近では、多くの現代病は血液が汚れることで起こると言われています。ドロドロ血液が生活習慣病に大きく関わっているとされるのですが、自己免疫疾患にも関係してくると考えております。

 からだの各部へ、栄養や酸素を運んで、不要なものを運び出しているのも血液です。血液の循環が改善されれば、免疫機能が正常に働くことができ、自己免疫疾患や生活習慣病の対策につながると考えています。

<治療について>

東洋医学・漢方医学の治療は、気血(きけつ)がからだ全身を順調に運行できているかを診ていきます。

当院でも上記のことを基本に置き、体表からは脈(みゃく)や腹部を診察し、気血の運行状態や内臓の働きを診て、適宜ツボへ鍼を行います。

東洋医学では、血液の循環が滞っている状態を「瘀血(おけつ)」と言います。

内臓の働きが弱っているために、慢性的に気血の巡りが妨げられているという状態です。自己免疫疾患を含め、いろんな現代病の原因になります。

からだの内側(内臓)から調子を整えていくことを治療方針に、手足のツボや背中のツボを使い内臓の働きを回復させたり、気血の循環を改善させるために鍼灸を行います。

病巣は、甲状腺(喉の部位にあたる所)にありますが、患部への施術はあまり多くはしません。

からだの内から整えて、全身の状態そして免疫機能を良好に保つために治療にあたらせていただきます。