緑内障

<概要>

緑内障は、視野が欠損したり、視力が低下します。早期発見・早期治療が大切なのですが、初期の段階では、自覚症状がほとんどないために、症状が進行してしまってから受診する方が多いです。緑内障の原因は、眼球内の水循環がうまく排出されず、眼圧(眼球内の圧力)が高くなることにあります。眼圧が高くなると視神経が圧迫されダメージを受けます。しかし緑内障の中でも日本人に多いのが正常眼圧緑内障というものです。これは眼圧が高くないにもかかわらず緑内障になるケースをさします。この原因は視神経が体質的に弱いために、正常な眼圧でも傷つくためとされます。

<治療について>

眼圧が高くなる、視神経が傷つきやすいということはからだの調子が崩れているということになります。当院では目の疾患においても、からだ全体を整えることが重要としております。そっと目を閉じてまぶたの上に手の指を添えると眼球が正常な状態ではやわらかいもの。しかし緑内障で眼圧が上がると眼球が硬くなります。注意が必要であるこの硬さは、治療におけるひとつの効果判定になります。眼圧が高い方の多くは首から肩背部には強い筋緊張が診られ、肩こり、血圧が高い、眼精疲労、頭痛の症状を自覚するものです。筋緊張は眼圧に関係するために、これを弛める施術を行います。 そして臓腑の状態を診察します。目と深く関わりがあるのは「肝」という臓腑ですが、それだけではなく現在のからだの状態、生活環境からお仕事の状態など原因となる事を考察します。そのうえでツボを選び施術を行います。治療を重ねていくとからだの調子が整います。それにつれ眼圧は下がる傾向にあります。