にきび
<概要>
にきびは2つの大きな要因が発症に関係します。
1つめは皮脂の過剰分泌があげられます。
2つめは皮膚が角化し、毛穴がつまり、そこに皮脂がたまるためとされます。
大人ではホルモンバランスの変化、思春期では内分泌の変動が大きいある時期にさしかかると皮脂腺が活発に働き、皮脂の分泌が盛んになります。男性は声変わり、女性は生理が始まる頃ににきびが出てくるのはこのためです。
<治療について>
精神的なストレス、不規則な生活、食事の内容などの原因が考えられます。これらはホルモンバランスの変動をおこしやすい状態へからだを向けるためです。この場合、スキンケア用品を使用したり、エステに通ってもなかなか効果が得られない場合も多いでしょう。
こうした症状に漢方や東洋医学では、からだの中に溜まった熱に着目します。この熱がからだ表層部に出てきても、からだの外へうまく発散できないため、にきび・吹き出物となってあらわれると考えるためです。
まずからだに過剰な熱が溜まる根本を臓腑(東洋医学の臓器)の変調から診断します。治療はやはりからだ全体を整える目的で行います。
次に肌の炎症を抑えたり、痒みを軽快させるツボを数か所選びます。ここへは主にお灸での治療となります。からだに溜まった熱が原因なのにお灸をするなんておかしいとお思いかもしれません。しかしこれらのツボへお灸で施術することで、からだ表層部の熱を発散させる作用があります。※お灸は暖かさが少し感じる程度の温灸を使いますので、痕も残りません。