リウマチ
<概要>
関節リウマチは全身の炎症性疾患ですが、関節炎が主な症状です。リウマチは発症してから早い段階で関節変形が起きる疾患ですから、とにかく炎症を抑えて関節変形を進ませないようにすることが必要です。
原因は現在のところ不明ですが、疾患のベースには免疫の異常が関わっていることは明らかになっています。体質的なもので内分泌系に変化をきたしたり、ウイルスなどの感染が引き金となって、慢性的に全身の多くの関節が炎症を起こすとの発表もあります。
感染症・ストレス・出産などの環境的要因が大きく影響も示唆されます。
<治療について>
痛みや腫れ、熱感がある部分や範囲は、患者様によって違いますが、治療はあまり刺激を強くしないように注意をして進めていきます。炎症部分へは、消炎効果のある施術で対処しますが、出来るだけ控える方がよい結果が出ます。
免疫系の異常は、からだの内の環境から発せられている疾患のため、東洋医学的にからだの臓腑(臓器)の診察を慎重に行います。臓腑でいうと「肝(かん)」は免疫系に大きな関わりがあります。またストレスなど感情の抑制にも肝の機能するところが大きいです。
「脾(ひ)」という臓腑は全身の粘膜や軟部組織の状態に関係します。関節内部の滑膜(かつまく)という軟部組織に、炎症が起こる関節リウマチには脾は治療の主証となるケースもよくあります。
治療を定期的に行うことで、症状は軽快し、関節の変形の進行を抑えます。