夏の時期の起こるムクミ
ここのところ毎日、朝から暑いですね。
最近よく来て下さる患者様で、夏だけ身体全身がむくんでしんどくなるとおっしゃられる方がおられます。その方は以前から毎年夏が来るたびこのむくみを気にされているということ。
東洋医学では、季節の気候が人体に及ぼす影響についても考えていきます。特に春から夏にかけては、自然界に陽気がどんどんと盛んになります。陽気とは温める性質の気のことです。
この時期、皮膚から汗をかくということはとても大事なことなのです。なぜなら身体にたまった熱は汗と一緒に発散されるからです。これについては皆様もご存じだと思います。
人体には気候の影響を受けて体質を変えてゆく機能があります。つまり今の時期ですと、夏仕様の身体ともいいましょうか。汗腺が開きやすく、身体の内にたまった陽気(熱)を発散することに適した身体になります。皮膚のキメの状態もそう変化しますが、時節に合わせて身体を変化させることが苦手な方もおられます。
この患者様は皮膚のキメが細かく、夏になり暑さを感じても汗があまり出ないという体質でした。治療をすると身体が軽くなり、数日間はむくみにくくなると言って頂いております。
◆最後に、汗を上手くかけない方へ◆
『夏場は、知らないうちに身体に陽気(熱)をため込んでしまいます。やはりこの熱を適度に発散しなくてはなりません。水分をよく取り午前中か夕方に少しでも汗をかくために身体を動かすことがおススメです』
例えばウォーキングで汗を少量でもかくとその後、身体は軽くなり、スッキリしてくるはずです。身体にこもる余分な熱を発散すると、体力や身体の機能は向上します。このためむくみや倦怠感、食欲不振などの症状も改善へと向かいます。