自律神経失調症の改善に向けて

自律神経は『交感神経』と『副交感神経』の二つの神経が、互いに活動と休息のバランスを取りながら身体の状態を調節しています。

しかしこのバランスが崩れることがあると、全身的症状としてだるい、眠れない、疲れがとれないなど、からだの機能面での症状として頭痛、動機や息切れ、めまい、のぼせ、下痢や便秘、冷え、手足の違和感など多岐にわたります。

これはからだが支配する自律神経は様々な器官やホルモン分泌系に働きかけるために、起こる症状なのです。そのため病院などの検査では異常が見られず自律神経失調症という大きなくくりの病名をつけられて、多くは改善にむけての詳細がアバウトのままになってしまいがちなのではないでしょうか。

当院でも、上記の症状を訴えられる患者さんを診させていただく機会がとても多いです。

多くの方が、ついつい諸症状に着目してしまいがちになってしまうのですが、根本は乱れた自律神経、すなわちからだの活動と休息のバランスを保つリズムを再び取り戻すことが重要と考えております。

からだの力(スタミナ)をつけるためには、からだの疲労を回復させることが必要ですよね。毎日このサイクルが上手く行えるように、鍼灸治療を行い生活の習慣を少しでも変えるコツをおさえるだけで、症状は改善していきます。