起立性調節障害への取り組みについて

起立性調節障害による体調の不良は自律神経のバランスの乱れによるものが原因です。

成長過程の一時的な体質の変調に起因すると考えれる疾患です。本人の意思とは関係なく、自律神経の乱れにより生活のリズムが整わないため、起きられない、めまい、吐気、腹痛、頭痛といった症状がでてきます。以前のように精神的なものからくるものではないことが、最近では明らかになっております。

まわりからのプレッシャーや症状が重い子どもは強い不安感を持ったり、2次的なストレスにつながりやすいため家庭での取り組みが改善に向けて大切になってきます。

<親の理解が非常に重要>

子どもが自分から動けるようになるまで、温かく見守ってあげて下さい。

「すっとしんどいわけじゃないよ」

「今は身体を休める時期だから、それが過ぎると必ず良くなるよ」など

子どもの苦しさを分かってあげつつ、安心させるような言葉は改善へのサポートになります。

<東洋医学の知見から>

東洋医学では気・血(きけつ)というものが身体に巡っていると考えます。

これが内臓や筋肉や体表を巡っていると、身体の健康状態が保たれ、日常生活を快適に営めるというわけです。

気・血が不足していると、身体だけでなく心も不安定になりがちになります。

「気疲れ」「気がめいる」という言葉があるように気が消耗しやすく、また気を十分に身体に保てない状態であるのが、起立性調節障害の子どもの特徴です。

そのため体調を維持できなくなります。励ましたり、気合いでなんとかしようとすると、プレッシャーにより症状改善がはかばかしくありません。

こころの動きは自律神経の働きと密接に関係します。体調が安定するまでは、出来ることからちょっとずつという心構えが大切です。

 

起立性調節障害の治療・体験談はこちら ⇒ 『西宮市 起立性調節障害 15才 男児』